大阪赤十字看護専門学校 合同教室
〒543-8555 大阪府大阪市 天王寺区筆ケ崎町5-30
■開催にあたって■
重い障がいのある子どもや大人が、本人のできることを活かして主体的な活動参加を楽しみ、コミュニケーションを交わす。
このような生活を実現化するために必要な支援分野は、医療、療育・教育、介護、販売サポート、子育て、ボランティア、研究等、多岐にわたります。またその支援の一つには、コミュニケーションエイドと呼ばれる機器を活用する方法があります。
1995年ごろAAC(拡大と代替のコミュニケーション)の理念が我が国に伝えられると、機器を活用したコミュニケーション支援の実践はそれまで以上に市販品が普及することで広がっていきました。しかしながら20年以上の時が経過した現在の現場では、機器の普及とは裏腹に昔と同じコミュニケーションの課題を持ち、対応に困っているところが少なくありません。
ひとりひとりに応じたコミュニケーション支援を行うとは具体的にどうすることなのか。そこで、これまであまり触れられてこなかった「QOC(Quality Of Communication)」コミュニケーションの質をとらえる視点が(今だからこそ)実支援をすすめていくうえで重要であると考え、実践から培った智恵、哲学、知識、技術、想いを基に「コミュニケーションの質を観る視点」について探求するイベントを企画しました。
QOCの視点は「人間理解(本人の心理、外界への働きかけ、発信の意味性、受信のイメージや反応等)」や「プロセスに着目(関わり手または他者からの刺激の内容とそのやりとり等)」が重要になります。そのため関わり手の支援技術は決して容易ではありません。従って今回は2部構成の内容で「支援スタイル」と「実支援を通して」に焦点をあて、異なる分野のキーパーソン5名がコミュニケーション手段や方法、知識の前に実支援を行うなら知っておいた方がいい大事なことを語ります。
■プログラム■
0部「予習?復習?ご存知ですか最近の機器事情あれこれ」
機械苦手派さんも機械大好き派さんもこれを知っておくと
実支援で必ず役立つ!というコミュニケーション機器に
まつわる話題にふれます。
1部「支援スタイル〜
私達はその子やその人をどう観て、どう向き合い、
どう考えて何を目的にどう出来るのか〜」
2部「聞かせて!それぞれの実支援のアプローチ。そして私も・・」
事例を通して次のようなことをそれぞれがどう考え、
実際どうしているのかを出し合い、提言します。
現状の整理の仕方(まずどんな事をどう観てどんな情報を
集めるのか)、支援や指導の目的を明確にする、アプローチの
優先順位やその考え方、方向性の立て方、実際の関わり方の
プロセス、気がつかないでやってしまう大事なポイントとは
どんなこと?
■対象者:セラピスト、教員、施設職員など援助職でコミュニケーション支援、
指導の実務経験者
■主催:QOC Meeting 運営・実行委員会
こころ工房
■協力:福祉支援サービス コミル/㈱テクノスジャパン/テクノツール㈱/
パシフィックサプライ㈱
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会場(階段教室)の様子
コミュニケーションに特別なニーズのある人たちを様々な手段や機器を活用して支援し、指導し、サポートする「コミュニケーション支援」というアプローチがあります。 各分野の現場では各支援者が相互的なコミュニケーション、時や場や活動を共有・共感する中で現状を検証、仮説、方向性、実施を繰り返し行っています。 しかしそれはけっして誰もが容易なことではありません。そこで次のような目的でイベントを企画し...
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